尺蠖の屈するは伸びんがため(せっかくのくっするはのびんがため)

意志を表現
意志を表現行為を表現状態を表現故事

意味

せっかくの屈するは伸びんがため

将来的な飛躍を成し遂げるためには、一時の忍耐を受け入れて時期を待つことも必要ということ。

使い方

文章中や会話中でどう使うのか?

せっかくの屈するは伸びんがため」は、

  • せっかくの屈するは伸びんがためだ…
  • せっかくの屈するは伸びんがためと…
  • せっかくの屈するは伸びんがための…

というような使い方をすることが多いです。

何を表現できる?

せっかくの屈するは伸びんがため」は、

  • 将来的に飛躍したい、というような意志
  • 耐え忍ぶ、というような行為
  • 時期を待っている、というような状態

等を表現できます。

使用例

使用例

地道な努力を積み重ねること以外に成功の道は無いのだから、成功している周囲の人々を見ても焦って先走るべきではない。せっかくの屈するは伸びんがためということだ。

使用例

多くの生徒が地元の大学に進学するこの高校において、彼女は東京の難関大学に進学すべく受験勉強に励んでいる。遊びまわる友人たちにも流されることなく勉強し続けるその姿は、まさしくせっかくの屈するは伸びんがためだ。

使用例

キミが失敗したのは、せっかくの屈するは伸びんがための精神を忘れて浅はかな行動をとったからだ。

類義語

出典

えききょう【易経】

中国、周代の占いの書。五経の一。経文と解説書である「十翼」をあわせて一二編。陰と陽を六つずつ組み合わせた六十四によって自然と人生との変化の法則を説く。「十翼」は、これに儒家的な倫理や宇宙観を加えて解説してある。古来、ふっ氏が卦を画し、周の文王が卦辞を、周公がこうを、孔子が「十翼」をつくったといわれるが根拠はない。周易。易。

引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂

原文の意味

尺取り虫が身を縮めるのは、その後に大きく伸びようとするためである。

補説

内包する言葉の意味

せっかく → 尺取り虫。

別の表記

せっかくの屈するは伸びんがため」は、

  • せっかく屈むは伸びんがため
  • せっかく屈めるは伸びんがため

と書くこともあります。

別の読み

せっかく」は、

尺蠖(しゃっかく

と読むこともあります。


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