九仞の功を一簣に虧く(きゅうじんのこうをいっきにかく)

結果を表現
結果を表現状況を表現故事

意味

九仞きゅうじんこう一簣いっき

もう少しで今までの努力が実るというときに、最後の最後でミスをしてしまい全てが台無しになってしまうこと。

使い方

文章中や会話中でどう使うのか?

九仞きゅうじんこう一簣いっき」は、

  • 九仞きゅうじんこう一簣いっきこと…
  • 九仞きゅうじんこう一簣いっき結果…

というような使い方をすることが多いです。

何を表現できる?

九仞きゅうじんこう一簣いっき」は、

  • 失敗している、というような状況
  • 努力が無駄になった、というような結果

等を表現できます。

使用例

使用例

紆余曲折の末、彼はついに社長の前で企画のプレゼンを行うというチャンスをつかみ取った。しかし、よりによってプレゼン当日に遅刻してしまうという大失態を犯してしまい、九仞きゅうじんこう一簣いっきことになってしまった。

使用例

我々のチームは三点リードしていた九回裏に満塁サヨナラのピンチを迎えたものの、守護神の高橋投手が無失点に抑えてくれたことで九仞きゅうじんこう一簣いっきことにならずに済んだ。

使用例

ケアレスミスをして九仞きゅうじんこう一簣いっき結果にならないよう、テストでは最後に見直しをしっかりするんだよ。

類義語

  • 百日ひゃくにち説法屁一つ
  • 磯際いそぎわで船を
  • ぞうぎわそんじる

出典

しょきょう【書経】

中国の、五経の一。五八編。ぎょうしゅんから夏・いん・周の王者およびそれを補佐した人々の言辞の記録。儒家の理想政治を述べたものとして最も重要な経典。二九編は秦の伏勝が伝えた「今文きんぶんしょうしょ」一六編は孔子の家の壁中から出たといわれる「古文尚書」に含まれていたもので、後者は後代の偽作とされている。初めは「書」、のちに「尚書」と呼ばれていたが、宋代以後「書経」と呼ばれるようになった。

引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂 .

原文の意味

高い築山つきやまを築こうとしても、最後のもっこ一杯の土を欠いたら完成させることはできない

補説

九仞きゅうじんの功をいっき
  • じん 古代中国における高さ・深さの単位であり、九仞きゅうじんは非常に高いこと。
  • → 土を運ぶためのかご。もっこ。
  • → 損なうこと。

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