山高きが故に貴からず(やまたかきがゆえにたっとからず)

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状態を表現評価を表現故事

意味

山高きが故に貴からず

人にとって大切なのは、立派な外見や地位などではなく、人格や知恵などの実質であるということ。

使い方

文章中や会話中でどう使うのか?

山高きが故に貴からず」は、

  • 山高きが故に貴からずと…。

というような使い方をすることが多いです。

何を表現できる?

山高きが故に貴からず」は、

  • 外見や地位が立派であるまたは人格や知恵が優れている、というような状態
  • 見かけより実質が重要である、というような評価

等を表現できます。

使用例

使用例

性格が悪いことで有名な彼は、最近、モテるためにファッション誌を読み漁ったりヘアスタイルを試行錯誤したりしている。どうやら山高きが故に貴からずということを分かっていないようだ。

使用例

首席で大学を卒業した川崎さんは、その優秀さ故に就活市場でも引く手あまただった。しかし、山高きが故に貴からずと考えている彼女は大企業には入らず、将来的な発展が期待できる新たな市場の開拓に挑んでいるベンチャー企業への就職を選んだ。

使用例

彼女に愛想を尽かされたのは、キミのそういう人を見下すような性格が原因だぞ!金を持ってるとか関係ないんだよ!山高きが故に貴からずという言葉を知らないのか!?

出典

じつごきょう【実語教】

児童用の教訓書。一冊。空海著と伝えるが未詳。成立年未詳。「経書」の中から格言を抄出してまとめたもの。平安末期から行われたが、江戸時代になって寺子屋などで大いに用いられ、絵入り本や類書が多数刊行された。

引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂

原文の意味

山は高いから貴いのではなく、木が茂っているから貴いのだ。人も見かけが立派だから貴いのではなく、優れた知恵を持っているから貴いのだ。


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