肯綮に中る(こうけいにあたる)

評価を表現
状態を表現評価を表現故事

意味

肯綮こうけいあた

物事の核心を突くこと。

使い方

文章中や会話中でどう使うのか?

肯綮こうけいあた」は、

  • 肯綮こうけいあた活用語尾

というような使い方をすることが多いです。

何を表現できる?

肯綮こうけいあた」は、

  • 核心を突いている、というような状態
  • 要点を押さえることができている、というような評価

等を表現できます。

使用例

使用例

彼は会議で、近年の市場における我が社のシェア縮小に関して肯綮こうけいあた議論を展開した。しかし、怠惰な経営陣が現状維持を命じたため、結局シェアが改善することはなかった。

使用例

野球部内では、甲子園に出場するためにどんな練習をすればいいのかについて皆が真剣に意見を出しあっていた。だが、モテるためだけに入部した内村くんは肯綮こうけいあたらない適当な意見ばかり出したため、皆の顰蹙を買い、メンバーから外されてしまった。

使用例

彼女なら、肯綮こうけいあたった考えでキミの悩みを解決してくれるかもしれないよ。

出典

げんし【元史】

中国、二十四史の一。元代の紀伝体歴史書。二一〇巻。明の宋濂・王褘らの撰。一三七〇年成立。本紀四七巻・志五八巻・表八巻・列伝九七巻。誤謬・疎漏が多く、清代以降、何人かの人が補修を試みた。

引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂 .

補説

内包する言葉の意味

肯綮こうけいあた
  • こう→骨とつながっている肉。
  • けい→筋肉と骨との接続部分。
  • 肯綮こうけい→物事の急所。

別の表記

肯綮こうけいあた」は、

  • 肯綮こうけい当たる

と書くこともあります。

「肯綮」の出典

肯綮こうけいあた」の出典は【元史】ですが、

肯綮こうけい」という語自体の出典は荘子

です。


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