意味
蛙鳴蟬噪
無駄が多く、実質的な中身に乏しい議論や文章。
使い方
文章中や会話中でどう使うのか?
「蛙鳴蟬噪」は、
というような使い方をすることが多いです。
何を表現できる?
「蛙鳴蟬噪」は、
等を表現できます。
使用例
使用例1
能力もないのにコネで重役に就いた彼は、思いつきで新たなプロジェクトを立ち上げた。このプロジェクトは聞こえの良い言葉で飾り立てられているが、彼は何の実際的な計画も持っていない。そのため、何度会議をしても皆が蛙鳴蟬噪するばかりで一向にプロジェクトが進展することはなかった。
使用例2
国語教師が、最近の学生が書く小論文は蛙鳴蟬噪で読むに値しないものばかりだと嘆いていた。しかし、その能力を養成するのが教師の役目であり、この教師は自身の無能を棚に上げているだけではなかろうか。
使用例3
論点が曖昧なまま行われるディベートなんて蛙鳴蟬噪だよ。何時間やったって無駄さ。
類義語
出典
「蛙鳴蟬噪」の出典は、蘇軾の詩です。
そしょく【蘇軾】
中国、北宋の詩人・文学者。字は子瞻、号は東坡。父の蘇洵、弟の蘇轍と合わせて三蘇と呼ばれる。王安石の新法に反対し、しばしば左遷された。黄州(湖北省)に左遷されたときに詠じた「赤壁賦」はその代表作。多彩で、散文・韻文ともにすぐれ、散文では唐栄八大家の一人に数えられ、詩も宋代詩人中第一に位した。著作集「東坡全集」
引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂
補説
「蛙鳴蟬噪」は、
と書くこともあります。