陰徳あれば陽報あり(いんとくあればようほうあり)

結果を表現
結果を表現行為を表現状況を表現状態を表現評価を表現故事

意味

陰徳いんとくあれば陽報ようほうあり

人知れず善い行いをする者には、必ず明確な良い報いがあるということ。

使い方

文章中や会話中でどう使うのか?

陰徳いんとくあれば陽報ようほうあり」は、

  • 陰徳いんとくあれば陽報ようほうありだ…
  • 陰徳いんとくあれば陽報ようほうありと…

というような使い方をすることが多いです。

何を表現できる?

陰徳いんとくあれば陽報ようほうあり」は、

  • 良い報いがある、というような結果
  • 人知れず善行をする、というような行為
  • 明確な良い報いを受ける、というような状況
  • 善行を知られていない、というような状態
  • その行いは善である、というような評価

等を表現できます。

使用例

使用例

ある日、彼は交通事故に遭い、命の危機に瀕した。しかし幸いにも、緊急手術を担当した医師の腕が良かったお陰で一命をとりとめ、後遺症も残らなかった。驚くべきことに、その医師は彼が長年匿名で寄付を続けていた児童養護施設の出身だった。陰徳いんとくあれば陽報ようほうありということだろうか。

使用例

自然を愛している西川さんは、放棄されて荒れ放題になっていた地元の山林を買い取り、私財を投じて根気よく自然環境を再生していった。その結果、この地域では絶滅したと思われていた動物が再び定着したらしい。これには西川さんも甚く感激し、陰徳いんとくあれば陽報ようほうありだろうかと語っている。

使用例

これはあなたの多大なる陰ながらの貢献に対する正当な報酬です。どうぞ遠慮せず、陰徳いんとくあれば陽報ようほうありと思って受け取ってください。

類義語

  • 陰徳いんとくほうの来る門口かどぐち
  • 陰徳いんとくは末代の宝
  • 積善せきぜんの家には必ずけいあり

出典

えなんじ【淮南子】

②中国、前漢代の思想書。二一編現存。淮南王わいなんおう劉安撰。道家・陰陽いんよう・法家など諸学派の説を総合的に記述編集する。淮南鴻烈わいなんこうれつ

引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂

原文の意味

人知れず徳を積む者には、必ず明確な良い報いがある。人知れず善い行いをする者には、必ず輝かしい名誉が与えられる。

補説

陰徳いんとくあれば陽報ようほうあり
  • 陰徳いんとく → 他者に知られていない善行。
  • 陽報ようほう → 明確に現れる良い報い。

タイトルとURLをコピーしました