意味
学びて思わざれば則ち罔し
いくら授業を受けたり本を読んだりしたとしても、その内容について自分の頭で考えて探究しないと、本当の知識は身につかないということ。
使い方
文章中や会話中でどう使うのか?
「学びて思わざれば則ち罔し」は、
というような使い方をすることが多いです。
何を表現できる?
「学びて思わざれば則ち罔し」は、
等を表現できます。
使用例
使用例1
暗記が得意な彼は、次の定期テストで満点を取れる自信があった。しかし、学びて思わざれば則ち罔しということを理解していなかったので、応用問題が解けず散々な結果に終わってしまった。
使用例2
好きな女子とのデートをなんとしても成功させたい有村君は、モテる技術に関する本を大量に読み込んでいる。しかし、学びて思わざれば則ち罔し、表面的な技術を使うことに固執しすぎて、相手を楽しませるという視点がすっぽり抜けている彼が本番でうまくやれるとは思えない。
使用例3
セミナーに参加して勉強するのはいいけど、学びて思わざれば則ち罔しと言うし、その知識をどういう形で使うのが自分にとって最善なのかをよく考えるんだよ。
出典
ろんご【論語】
中国、春秋時代の思想家孔子とその弟子たちの言行録。四書の一。二〇編。戦国時代初期から編纂が始まり漢代になって成立。「仁」を中心とする孔子およびその一門の思想が語られ、儒家の中心経典として中国伝統思想の根幹となった。
引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂
原文の意味
師や書物から学んでも、学んだことを自分で考えてみなければ知識は確かなものにならない。自分で考えるだけで、師や書物から学ばなければ、独断に陥る危険がある。