意味
君子豹変
- 徳が高く立派な人物は、自分の過ちを悟ると即座に潔く改めるということ。
- 節操なく主張や態度を急に変えること。
使い方
文章中や会話中でどう使うのか?
「君子豹変」は、
というような使い方をすることが多いです。
何を表現できる?
「君子豹変」は、
等を表現できます。
使用例
使用例1
大成功すると彼女が見込んで始めた当プロジェクトだが、成果は芳しくなかった。この結果を受け、彼女は君子豹変して当プロジェクトを完全に中止することを決定し、他プロジェクトに残りの予算を回すことにした。
使用例2
山本君の母親は自称教育ママだ。しかし実際は、ネットやテレビの影響を受けて君子豹変とばかりにころころと言うことが変わるので、山本君は受験勉強において母親の言うことを全く信用していない。
使用例3
キミは僕の学説の理解者だと思っていたのに、まさかアイツに同調して君子豹変するとはね。残念だよ。
類義語
出典
えききょう【易経】
中国、周代の占いの書。五経の一。経文と解説書である「十翼」をあわせて一二編。陰と陽を六つずつ組み合わせた六十四卦によって自然と人生との変化の法則を説く。「十翼」は、これに儒家的な倫理や宇宙観を加えて解説してある。古来、伏羲氏が卦を画し、周の文王が卦辞を、周公が爻辞を、孔子が「十翼」をつくったといわれるが根拠はない。周易。易。
引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂
補説
「君子豹変」は、
本来は即座に過ちを改めることを評価する語として用いられていましたが、現在では節操なく考えや態度を変えることを悪く言う語として用いられることが多い
です。