意味
朝三暮四
- 目先の違いに気を取られ、結局は同じ結果になることを理解しないこと。
- 口先で人を欺くこと。
- 物事が変化しやすく、一定しないこと。
使い方
文章中や会話中でどう使うのか?
「朝三暮四」は、
というような使い方をすることが多いです。
何を表現できる?
「朝三暮四」は、
等を表現できます。
使用例
使用例1
そもそもの目標設定が間違っているのであれば、目標達成のためにどんな手段をとろうともそれは朝三暮四だ。成功に至ることは絶対にない。
使用例2
口達者な小室さんは、朝三暮四で自分が有能であるように見せ続けてきたが、実際に大きな仕事を任されると結果が全く出せず、仕事ができないことが周囲にばれてしまった。
使用例3
山の天気は変わりやすいとは聞いていたけど、まさかここまでとは…。まさに朝三暮四の様相だね。
類義語
出典
れっし【列子】
②中国、古代の寓話集。八巻。戦国時代の道家、列子①とその弟子が書いたとされるが、晋代の偽作とする説もある。
引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂 .
原文の意味
宋の狙公は多くの猿を飼っていた。ある時食料不足に陥ったので、狙公は猿たちの餌を減らすことにした。狙公がまず「お前たちにやるトチの実は、今日から朝に三つ、夕方に四つにする」と言うと、猿たちは立ち上がって怒った。そこで狙公が「では、朝に四つ、夕方に三つやることにしよう」と言うと、猿たちは欺かれていることに気付かず大喜びした。