草を打って蛇を驚かす(くさをうってへびをおどろかす)

行為を表現
結果を表現行為を表現人間関係を表現故事

意味

草を打って蛇を驚かす
  1. ある一人の人物を懲らしめることで、その他の関係者を戒めること。
  2. 何気ない行為が、思いがけない結果を招くこと。

使い方

文章中や会話中でどう使うのか?

草を打って蛇を驚かす」は、

  • 草を打って蛇を驚かすこと…
  • 草を打って蛇を驚かすような…
  • 草を打って蛇を驚か(活用語尾

というような使い方をすることが多いです。

何を表現できる?

草を打って蛇を驚かす」は、

  • 思いがけない結果を招いた、というような結果
  • 戒める、というような行為
  • 戒める者と戒められる者、というような人間関係

等を表現できます。

使用例

使用例

どれだけ注意しても万引きがなくならないので、店長は現行犯で捕らえた万引き犯を裁判で徹底的に訴えることで草を打って蛇を驚かすことにした。

使用例

五十嵐くんはいつも学食で唐揚げ定食を食べるのだが、今日はなんとなくカレーを注文した。だが、そのことが草を打って蛇を驚かすような事態に繋がるとは思ってもみなかった。

使用例

そんな甘い対応じゃ奴らにナメられるぞ!一回力の差を分からせることで草を打って蛇を驚かせ

類義語

  • 藪をつついて蛇を出す

出典

しょげんこじ【書言故事】

中国の類書。12巻。宋の胡継宗の撰。古来の有名な故事成語を十二支に分類し、解釈を加えたもの。

引用元:松村明 池上秋彦 金田弘 杉崎一雄 鈴木丹士郎 中嶋尚 林巨樹 飛田良文 田中牧郎 曽根脩 . 『デジタル大辞泉』 . 小学館 .

原文の意味

おうという役人は賄賂を受け取っていた。ある時、部下がおうに対して「ある同僚が汚職をしている」と訴えたが、それは遠回しにおうに対して反省を求めたものだった。おうはそれを受けて、「お前は草を打っただけだが、私は周囲の草を打たれた蛇のように驚いている」と言った。


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