郢書燕説(えいしょえんせつ)

行為を表現
行為を表現状況を表現状態を表現四字熟語

意味

郢書燕説えいしょえんせつ

無関係な物事を無理矢理こじつけて、いかにもそれらしく説明すること。

使い方

文章中や会話中でどう使うのか?

郢書燕説えいしょえんせつ」は、

  • 郢書燕説えいしょえんせつだ…
  • 郢書燕説えいしょえんせつで…
  • 郢書燕説えいしょえんせつと…

というような使い方をすることが多いです。

何を表現できる?

郢書燕説えいしょえんせつ」は、

  • こじつける、というような行為
  • 誤った関係性を見出している、というような状況
  • 無関係、というような状態

等を表現できます。

使用例

使用例

就活で有利になるとの謳い文句に惹かれ、彼は大学のボランティアサークルに入った。しかし、活動自体は有意義だったものの、実際の就活においてはほとんど評価されず、謳い文句はただの郢書燕説えいしょえんせつだったことが判明した。

使用例

健康志向の強い両親のもとに生まれた米田君は、栄養は豊富だが味の薄い料理ばかり食べさせられていた。あるとき彼は我慢ができなくなり、「たまにジャンクフードを食べるのはむしろ健康に良い」という郢書燕説えいしょえんせつで両親の説得を試みることにした。

使用例

そんな雑な説明では郢書燕説えいしょえんせつと思われるぞ。もっと論理的に分かりやすく説明しなよ。

類義語

  • けんきょうかい
  • けんぱくどう

出典

かんぴし【韓非子】

②中国、戦国時代の思想書。二〇巻五五編。韓非およびその学派の著作を主として集めたもの。編者不明。君主は法と賞罰によって支配することを政治の根本であるとし、秦に始まる官僚国家創建の理論的支柱となる。

引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂

原文の意味

昔、郢の人が燕の宰相に宛てた手紙を書いていた。その際に灯火が暗かったので「燭を挙げよ」と従者に言いつけたが、誤ってその言葉をそのまま筆記してしまった。この手紙を読んだ宰相はこの言葉を「賢人を登用せよ」という意味だと誤解し、燕王に対してそのように解説した。燕王が言われたとおりにしてみると、国がよく治まった。


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