意味
舟に刻みて剣を求む
時勢の移り変わりに気付かず、古い考え方や慣習をかたくなに守ろうとする愚かさのたとえ。
使い方
文章中や会話中でどう使うのか?
「舟に刻みて剣を求む」は、
というような使い方をすることが多いです。
何を表現できる?
「舟に刻みて剣を求む」は、
等を表現できます。
使用例
使用例1
彼は終身雇用という幻想を信じ、新たな技能を身に着けることもせず舟に刻みて剣を求めていた。その結果、経営状況悪化に伴う人員整理で突然クビを言い渡され、再就職もできず路頭に迷うことになった。
使用例2
生涯学習が信条の笹岡氏は、還暦を過ぎても舟に刻みて剣を求むことなく、世の中の新しい価値観を学び続けている。
使用例3
年功序列?年齢関係なく実力がある人が出世するに決まってるでしょ。いつまでも舟に刻みて剣を求めてるからあなたはダメなんですよ。
類義語
出典
りょししゅんじゅう【呂氏春秋】
中国、秦の呂不韋が学者に命じて編集させた書。二六巻。成立年代不明。諸子百家の思想をはじめ天文・地理などの学説や伝説に至るまで網羅する。呂覧。
引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂
原文の意味
楚に川を渡ろうとする人がいたが、渡る途中で剣を舟から落としてしまった。その人は急いで舟に印をつけ、「ここが剣が落ちた位置だ。」と言った。その後、舟が岸に着いてから印をつけた位置の下を探したが、剣は見つからなかった。
補説
「舟に刻みて剣を求む」は
と書くこともあります。