囊中の錐(のうちゅうのきり)

評価を表現
状態を表現人間関係を表現評価を表現故事

意味

のうちゅうきり

優れた人物は、大衆の中に埋もれていたとしても、おのずと頭角を現すということ。

使い方

文章中や会話中でどう使うのか?

のうちゅうきり」は、

  • のうちゅうきりだ…
  • のうちゅうきりで…
  • のうちゅうきりと…

というような使い方をすることが多いです。

何を表現できる?

のうちゅうきり」は、

  • 頭角を現す、というような状態
  • 大衆に埋もれている優れた人物、というような人間関係
  • 優れた人物である、というような評価

等を表現できます。

使用例

使用例

プロ野球選手を目指す彼は、家庭の事情で野球強豪校に進学できなかった。しかし、代わりに進学した近所の高校の野球部では、のうちゅうきりでその才能を存分に発揮した。その活躍が認められ、大学進学時には特待生として強豪大学に進学することができた。

使用例

永田さんはどの部署に異動しても、毎回その才覚を発揮して見事な成果を挙げる。その姿はまさしくのうちゅうきりだ。

使用例

こんなに治安が悪い高校に在籍していながら東大に合格してしまうなんて、キミはのうちゅうの錐という言葉の体言者だね!

出典

しき【史記】

中国最初の紀伝体の通史。二十四史の一。一三〇巻。前漢の司馬遷著。紀元前九一年頃完成。上古の黄帝から前漢の武帝までの歴史を記す。本紀十二巻、表一〇巻、書八巻、せい三〇巻、列伝七〇巻から成る。後世、正史の模範とされた。注釈書に南朝の宋の裴駰はいいんの「史記集解しっかい」、唐の司馬貞の「史記索隠」、唐の張守節の「史記正義」などがある。太史公書。

引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂

原文の意味

そもそも、世間に賢士がいるのは、たとえばきりふくろの中にあるようなものだ。その先端はたちどころに(ふくろを突き抜けて)外に出てくる。

補説

内包する言葉の意味

のうちゅうきり
  • のう → 袋。

別の表記

のうちゅうきり」は、

  • きりのうちゅうるが如し
  • きりふくろを通す
  • きりふくろを通す

と書くこともあります。


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