卵を見て時夜を求む(たまごをみてじやをもとむ)

行為を表現
意志を表現行為を表現状態を表現性格を表現故事

意味

卵を見て時夜じやを求む

物事の順序を無視してあまりにも性急に結果を求めること。

使い方

文章中や会話中でどう使うのか?

卵を見て時夜じやを求む」は、

  • 卵を見て時夜じやを求(活用語尾

というような使い方をすることが多いです。

何を表現できる?

卵を見て時夜じやを求む」は、

  • 結果が欲しい、というような意志
  • 性急に結果を求める、というような行為
  • 結果を出せる段階ではない、というような状態
  • せっかち、というような性格

等を表現できます。

使用例

使用例

監督は新入生の彼にピッチャーとしての大きなポテンシャルを感じた。しかし卵を見て時夜じやを求めても仕方がないので、次の大会で無理に結果を求めることはせず、将来を見据えて地道に育成していくことにした。

使用例

矢島くんは医者になることを熱望されていたが、卵を見て時夜じやを求めた両親による圧力が原因で精神を病んでしまった。

使用例

焦らず順番に学んでいくべきだ。卵を見て時夜じやを求めずとも、いずれ成果は出てくるよ。

類義語

  • 飛ぶ鳥の献立こんだて
  • 捕らぬ狸の皮算用

出典

そうじ【荘子】

中国、戦国時代の思想書。一〇巻三三編。荘子とその学統に連なる後人の著作。寓話を数多く引用し、変幻自在な筆法で、人知の限界を語り、一切をあるがままに受け入れるところに真の自由が成立すると説く。のちの中国禅の形成に大きな役割を果たした。南華真経。

引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂

原文の意味

おまえはあまりにも気が早い。まだ鶏にもなっていない卵を見て夜明けを告げさせようとし、鳥を撃つ弾丸を見て焼き鳥を求めるとは。

補説

卵を見て時夜じやを求む
  • 時夜じや → 鶏が鳴いて時刻を告げること。鶏の異名。

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