殷鑑遠からず(いんかんとおからず)

状況を表現
可能性を表現結果を表現状況を表現故事

意味

殷鑑いんかん遠からず

自らが戒めとすべき失敗の前例は手近なところにあるということ

使い方

文章中や会話中でどう使うのか?

殷鑑いんかん遠からず」は、

  • 殷鑑いんかん遠からず、…

というような使い方をすることが多いです。

何を表現できる?

殷鑑いんかん遠からず」は、

  • 失敗例を戒めにできるかもしれない、というような可能性
  • 過去に失敗があった、というような結果
  • 失敗例が身近にある、というような状況

等を表現できます。

使用例

使用例

平野さんは受験勉強に最初は苦労したものの、殷鑑いんかん遠からず、受験に失敗した彼女の兄の話を聞きながら勉強方法を改善していき、無事に志望大学に合格できた。

使用例

彼は初めて東京を訪れたにもかかわらず、スムーズに電車の乗り換えを行なうことができた。殷鑑いんかん遠からず、先月東京を訪れて乗り換えに苦労した友人の話を聞いて、入念に準備したからだ。

使用例

このプロジェクトがうまくいくか否かのポイントは、殷鑑いんかん遠からず、かつて競合だったA社の倒産理由にある。

出典

しきょう【詩経】

中国最古の詩集。五経の一。孔子の編と伝えるが未詳。西周から春秋時代に及ぶ歌謡三〇五編を、風(民謡)・雅(朝廷の音楽)・しょう(祖先の徳をたたえる詩)の三部門に分けて収録。風は一五に、雅は小雅・大雅の二つに、頌は周頌・魯頌・商頌の三つに分かれる。現存のものは漢代の人毛亨もうこうが伝えたとされ、「毛詩」ともいう。

引用元:松村明 三省堂編修所(2019) . 『大辞林4.0』 . 三省堂 .

原文の意味

殷が戒めとすべきものは遠い昔にあるのではなく、君主の暴政の末滅亡した前王朝の夏にある。


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